県政報告
平成26年6月定例会(第5号)
2014年7月7日
(主な質疑)
- 1: 午前十時十分開議
◯議長(三浦孝司君) ただいまから会議を開きます。
直ちに議事日程に従い会議を進めます。
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日程第一 第百八号議案平成二十六年度愛知県一般会計
補正予算から第百二十二号議案人事委員会の委
員の選任についてまで
- 2:◯議長(三浦孝司君) 各常任委員会に付託いたしました第百八号議案平成二十六年度愛知県一般会計補正予算から第百二十二号議案人事委員会の委員の選任についてまでを一括議題といたします。
直ちに各常任委員長の報告を求めます。
健康福祉委員長木藤俊郎議員。
- 3:◯六十七番(木藤俊郎君) 健康福祉委員会に付託されました議案は、第百八号議案平成二十六年度愛知県一般会計補正予算外四件であります。
各議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、第百八号議案、第百十号議案、第百十二号議案、第百十三号議案及び第百十七号議案は、いずれも全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 4:◯議長(三浦孝司君) 産業労働委員長浅井よしたか議員。
- 5:◯三十六番(浅井よしたか君) 産業労働委員会に付託されました議案は、第百八号議案平成二十六年度愛知県一般会計補正予算外一件であります。
各議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、第百八号議案及び第百十六号議案は、いずれも全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 6:◯議長(三浦孝司君) 農林水産委員長鈴木喜博議員。
- 7:◯六十番(鈴木喜博君) 農林水産委員会に付託されました議案は、第百八号議案平成二十六年度愛知県一般会計補正予算一件であります。
本議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 8:◯議長(三浦孝司君) 建設委員長峰野修議員。
- 9:◯六十一番(峰野修君) 建設委員会に付託されました議案は、第百十四号議案愛知県県営住宅条例の一部改正について外一件であります。
各議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、第百十四号議案及び第百十九号議案は、いずれも全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 10:◯議長(三浦孝司君) 文教委員長小山たすく議員。
- 11:◯三十四番(小山たすく君) 文教委員会に付託されました議案は、第百十八号議案物品の買入れについて外一件であります。
各議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、第百十八号議案及び第百二十号議案は、いずれも全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 12:◯議長(三浦孝司君) 警察委員長石井芳樹議員。
- 13:◯五十九番(石井芳樹君) 警察委員会に付託されました議案は、第百十五号議案財産の買入れについて一件であります。
本議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 14:◯議長(三浦孝司君) 総務県民委員長吉田真人議員。
- 15:◯六十三番(吉田真人君) 総務県民委員会に付託されました議案は、第百八号議案平成二十六年度愛知県一般会計補正予算外四件であります。
各議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、第百八号議案、第百九号議案及び第百十一号議案は、いずれも全員一致をもって原案を可決すべきものと決し、第百二十一号議案及び第百二十二号議案は、いずれも全員一致をもって同意すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 16:◯議長(三浦孝司君) 以上で各常任委員長の報告は終わりました。
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- 17:◯三十八番(原よしのぶ君) 各常任委員長の報告のとおり、第百八号議案から第百二十号議案までは原案のとおり可決され、第百二十一号議案及び第百二十二号議案は同意されたいという動議を提出いたします。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
- 18:◯議長(三浦孝司君) 原よしのぶ議員の動議のとおり決しまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 19:◯議長(三浦孝司君) 御異議なしと認めます。よって、第百八号議案から第百二十号議案までは原案のとおり可決され、第百二十一号議案及び第百二十二号議案は同意されました。
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日程第二 意見書案(農業・農村の振興について外七
件)
- 20:◯議長(三浦孝司君) 次に、意見書案でありますが、農業・農村の振興について、南海トラフ巨大地震による津波・浸水対策の推進について、児童虐待防止対策の充実について、地域包括ケアシステムの構築の推進について、がん検診の実施体制の強化について、看護職員の確保対策の充実について、豚流行性下痢(PED)対策の充実について、災害時多目的船の導入について、以上八件の意見書案がいずれも成規の手続を経て提出されております。
これを直ちに議題として提案者から提案理由の説明を求めます。
- 21:◯三十九番(須崎かん君) ただいま議題となりました八件の意見書案中、初めの四件について、私から提案理由の説明をいたします。
文案はお手元に配付してあるとおりであります。
まず初めに、農業・農村の振興についての意見書案についてであります。
我が国の農業は、厳しい環境に置かれておりますが、その一方で、意欲ある事業主体が精力的に事業を展開するなど、農業の成長産業化に向けた取り組みが進められております。
こうした中、去る六月十三日に政府の規制改革会議において、農業改革に関する答申が取りまとめられ、国は、この答申の内容を改訂後の日本再興戦略に盛り込み、改革を推進していくこととしております。
この答申には、従来の農業制度を大きく転換する内容が含まれており、政策への反映に当たっては、農業、農村の現場の実態を踏まえた総合的な検証を行い、十分な時間をかけて慎重に検討を進める必要があります。
そこで、国に対し、農業、農村の振興を図るため、農業委員会制度について、代表制を担保する仕組みを検討することや、農業協同組合について、組織内の検討を踏まえた改革が行われるよう十分配慮することなどを要望するものであります。
次に、南海トラフ巨大地震による津波・浸水対策の推進についての意見書案についてであります。
本県が去る五月に公表した被害想定によれば、河川・海岸堤防の沈下や倒壊により、最大で本県の浸水面積は三万七千ヘクタール、津波、浸水による死者数は一万三千人に及ぶとされております。
国内最大の海抜ゼロメートル地帯を抱える本県では、津波、浸水によって県民生活や経済活動に深刻な影響を生じることが懸念されております。
こうした事態を回避するためには、避難行動の徹底とあわせて、河川・海岸堤防の耐震補強や沈下対策など、津波・浸水被害を最小限にとどめるための施策を着実に進めることが不可欠であります。
そこで、国に対し、南海トラフ巨大地震による津波・浸水対策の推進を図るため、河川・海岸堤防の耐震補強や沈下対策等に資する防災・安全交付金等の大幅な増額を図り、重点配分することなどを要望するものであります。
次に、児童虐待防止対策の充実についての意見書案についてであります。
社会全体で子供を虐待から守ることが大きな課題となっている中、本県では、愛知県子どもを虐待から守る条例を制定し、児童相談所を中心に関係機関と連携を図りながら、児童虐待の防止対策に取り組んでいるところであります。
複雑・多様化する児童虐待の実態に的確に対応し、その要望、早期発見、早期対応を図るとともに、虐待を受けた子供に適切なケアを実施するためには、関係機関の職員体制の整備が不可欠であります。
しかしながら、現状では、児童相談所の児童心理司や市町村要保護児童対策調整機関の専門職員について、配置基準が法律上明確でないことなどから十分な職員体制が整備されているとは言えない状況であります。
そこで、国に対し、児童虐待防止対策の充実を図るため、児童相談所の児童心理司や市町村の専門職員の配置を法律上義務づけるなど、必要な対策を実施することを要望するものであります。
次に、地域包括ケアシステムの構築の推進についての意見書案についてであります。
我が国は、これまで諸外国に例を見ないスピードで高齢化が進行しており、六十五歳以上の人口がピークを迎える平成五十四年以降も、七十五歳以上の人口割合が増加し続けることが予想されております。
こうした中、高齢者が住みなれた地域で人生の最後まで自分らしい生活を送ることができるよう、住まい、医療、介護、予防、生活支援を一体的に提供する地域包括ケアシステムの構築が進められております。
現在、地域においては、介護保険事業計画の策定を通じた取り組み等が進められておりますが、医療従事者、介護従事者の確保等が大きな課題となっております。
そこで、国に対し、地域包括ケアシステムの構築を推進するため、医療従事者・介護従事者について、その処遇や社会的評価に配慮しつつ、人材の確保を図ることなどを要望するものであります。
以上、四件の意見書案について提案理由の説明をいたしました。
なお、提出先及び字句の整理については議長に一任いたしたいと思います。
切に満場の御賛同をお願いいたしまして、提案理由の説明といたします。
- 22:◯三十八番(原よしのぶ君) 次に、残りの意見書案四件について、私から提案理由の説明をいたします。
文案はお手元に配付してあるとおりであります。
まず初めに、がん検診の実施体制の強化についての意見書案についてであります。
がんは、我が国における死亡原因の第一位であり、がん対策は、国民の生命と健康にとって大きな課題となっております。
がんによる死亡者の減少には、早期発見、早期治療が重要であり、国は、がん対策推進基本計画において、がん検診の受診率を五年以内に五〇%にすることなどを目標としております。
しかしながら、全国平均の受診率は三〇%に満たないのが現状であり、今後、受診率の向上を図っていく上では、がん検診を健康増進法に基づき実施している市町村と、任意に実施している企業、健康保険組合等の間の十分な連携等を図っていく必要があります。
そこで、国に対し、がん検診の実施体制の強化を図るため、地方自治体が住民の職域でのがん検診の受診状況を把握できる体制を整備するなど、がん検診の実施者間における連携を促進することなどを要望するものであります。
次に、看護職員の確保対策の充実についての意見書案についてであります。
医療の現場では、長時間・過密労働に加え、医療技術の進歩や医療安全への期待の高まりなどから、看護職員の勤務環境が厳しさを増しております。
特に、夜勤を含む交代制勤務は、看護職員の慢性的な疲労へとつながり、医療安全の面からも課題があるとともに、離職者の増加により人材不足の大きな要因となっております。
こうした中、国民が将来にわたり質の高い医療サービスを受けるには、看護職員を取り巻く厳しい勤務環境を早急に改善するとともに、必要な人材を計画的かつ安定的に確保する取り組みが不可欠であります。
そこで、国に対し、看護職員の確保対策の充実を図るため、勤務環境の抜本的な改善策を講じるとともに、看護職員の増員を図ることなどを要望するものであります。
次に、豚流行性下痢(PED)対策の充実についての意見書案についてであります。
昨年十月、豚流行性下痢(PED)が国内で七年ぶりに確認されて以来、感染が拡大し、死亡頭数は全国で三十万頭、本県で一万頭を超えており、深刻な状況となっております。
PEDは、水様性下痢を主徴とする豚の伝染病で、特に哺乳豚が感染した場合の致死率が高く、被害の軽減に有効なワクチンに対する需要が高まっております。
また、PEDが発生した養豚農家を中心に、消毒に要する経費の増加や、豚の出荷が一時途絶えることによる収入の減少により経営に支障を来すことが懸念されております。
そこで、国に対し、PED対策の充実を図るため、侵入経路と感染拡大要因の究明を早急に行うとともに、生産現場における侵入・蔓延防止対策に対する支援を拡充することなどを要望するものであります。
次に、災害時多目的船の導入についての意見書案についてであります。
東日本大震災では、津波により壊滅的な被害を受けた東北地方沿岸部において、ほとんどの医療機関が機能不全に陥るとともに、交通網の寸断によって、内陸部の医療機関から十分な支援を受けるのに相当の時間を要したところであります。
被災地域では、医療・介護を必要とする人々が多数生じることが予想されるとともに、行方不明者の捜索や人員、物資の輸送等が必要となることから、洋上から医療支援や救助活動等を行うための災害時多目的船の整備が期待されており、導入に向けた取り組みを加速させる必要があります。
そこで、国に対し、災害時多目的船の導入に向けて、具体的な工程表を作成するとともに、実証実験の結果、諸外国の事例を踏まえつつ、積極的に取り組むことを要望するものであります。
以上、四件の意見書案について提案理由の説明をいたしました。
なお、提出先及び字句の整理については議長に一任したいと思います。
切に満場の御賛同をお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。
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- 23:◯議長(三浦孝司君) ただいま提案者から説明がありました八件の意見書案は可決することに決しまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 24:◯議長(三浦孝司君) 御異議なしと認めます。よって、八件の意見書案は可決されました。
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日程第三 各常任委員会及び議会運営委員会における閉
会中の継続調査について
- 25:◯議長(三浦孝司君) 次に、各常任委員会及び議会運営委員会における閉会中の継続調査についてを議題といたします。
各常任委員長及び議会運営委員長から議席に配付してあります一覧表のとおり閉会中の継続調査の申し出がありました。
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- 26:◯議長(三浦孝司君) 各委員長の申し出のとおり決しまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 27:◯議長(三浦孝司君) 御異議なしと認めます。よって、各委員長の申し出のとおり閉会中の継続調査を決定いたしました。
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日程第四 議員の派遣について
- 28:◯議長(三浦孝司君) 次に、議員の派遣についてを議題といたします。
お諮りいたします。
議席に配付してあります文書のとおり議員を派遣することに決定いたしまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 29:◯議長(三浦孝司君) 御異議なしと認めます。よって、議席に配付してあります文書のとおり議員を派遣することに決定いたしました。
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- 30:◯議長(三浦孝司君) 以上で本議会に付議されました案件は全て議了いたしました。
これをもって本日の会議を閉じ、平成二十六年六月定例愛知県議会を閉会いたします。
午前十時二十六分閉会
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閉 会 式
午前十時二十六分開式
- 31:◯事務局長(篠田信示君) ただいまから閉会式を行います。御起立願います。
〔全員起立〕
〔議長三浦孝司君登壇〕
- 32:◯議長(三浦孝司君) 閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
議員各位には、六月定例愛知県議会に付議されました諸議案を初め、当面する県政の諸課題について、終始御熱心に審議を進められましたことに対し、衷心より敬意と謝意を表するところであります。
当局におかれましては、会期中に各議員から述べられました意見を十分に尊重され、県政の運営に格段の御尽力をいただきますよう希望するものであります。
今議会の運営に当たり、議員各位を初め理事者並びに関係各位の御協力に対し、心から感謝を申し上げます。
厳しい暑さに向かう折から、皆様方にはますます御自愛をいただき、県政進展に一層の御活躍を賜りますようお願い申し上げまして、閉会の挨拶といたします。(拍手)
〔知事大村秀章君登壇〕
- 33:◯知事(大村秀章君) 閉会に当たりまして、私からも一言御挨拶を申し上げます。
このたびの定例県議会に提案をいたしました各議案につきましては、議員の皆様方に十分御審議をいただき、また、各議案は全て御議決をいただき、厚く御礼を申し上げます。御議決いただきました各議案は、審議経過を十分尊重いたしまして、適切な運用をしてまいります。
また、御要望いただきました各事項につきましては、今後慎重に検討し、努力をしてまいります。
なお、台風の接近が懸念をされるところでございます。十分注視をして、しっかりと万全の対応をしていきたいというふうに思っております。
そういう中で、今週は、第五十回献血推進全国大会が皇太子殿下の御臨席をいただきまして、名古屋で挙行されることになっております。万全の取り組みをしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
そういう中でありますが、今後ますます本格的な夏に向かい、日ごとに暑さが厳しくなってまいります。
議員の皆様方には十分健康に御留意をいただき、県政発展のために格別の御尽力を賜りますようお願いを申し上げ、閉会の御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
- 34:◯事務局長(篠田信示君) これをもちまして閉会式を終わります。どうもありがとうございました。
午前十時二十九分閉式