県政報告
平成24年12月定例会(第5号)
2012年12月20日
(主な質疑)
- 1: 午前十時十分開議
◯議長(小林功君) ただいまから会議を開きます。
直ちに議事日程に従い会議を進めます。
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日程第一 諸般の報告
- 2:◯議長(小林功君) この際、諸般の報告をいたします。
包括外部監査人から地方自治法第二百五十二条の三十七第五項の規定により、監査結果の報告及び意見の提出がありましたので、これを各位のお手元に送付いたしました。
次に、知事から平成二十三年度環境の状況及び環境の保全の施策に関する年次報告がありましたので、これを各位のお手元に送付いたしました。
次に、十二月十九日、議会運営委員会から提出されました委員会提出第一号議案及び委員会提出第二号議案は、各位のお手元に送付いたしました。
また、同日、知事から追加提出されました議案は、各位のお手元に送付いたしました。
以上、御報告いたします。
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日程第二 第百五十六号議案平成二十四年度愛知県一般
会計補正予算から第百八十五号議案豊橋コンテ
ナターミナルの指定管理者の指定についてま
で、第百八十七号議案出頭人の費用弁償等に関
する条例の一部改正について及び第百八十八号
議案職員の退職手当に関する条例等の一部改正
について
- 3:◯議長(小林功君) 次に、第百五十六号議案平成二十四年度愛知県一般会計補正予算から第百八十五号議案豊橋コンテナターミナルの指定管理者の指定についてまで、第百八十七号議案出頭人の費用弁償等に関する条例の一部改正について及び第百八十八号議案職員の退職手当に関する条例等の一部改正についてを一括議題といたします。
直ちに追加提出されました第百八十七号議案及び第百八十八号議案に対する知事の提案理由の説明を求めます。
大村知事。
〔知事大村秀章君登壇〕
- 4:◯知事(大村秀章君) 議員の皆様方には、十二月三日の開会以来、補正予算案を初め各議案につきまして、熱心に御審議を賜わり、深く感謝を申し上げます。
本日は、十二月十九日に追加提案をいたしました議案につきまして、その概要を御説明申し上げたいと存じます。
提案いたしました議案は、条例の一部改正二件であります。
まず、出頭人の費用弁償等に関する条例の一部改正についてであります。
これは、地方自治法の一部を改正する法律が公布をされ、議会の会議におきましても公聴会を開催することができるとされましたことに伴いまして、この公聴会に参加した利害関係を有する者を費用弁償の対象者に追加するなど、所要の改正を行うものであります。
次に、職員の退職手当に関する条例等の一部改正についてであります。
これは、国家公務員の退職給付の給付水準の見直し等のための国家公務員退職手当法等の一部を改正する法律が公布されたことに伴い、本県職員の取り扱いについて検討し、関係職員団体との話し合いを踏まえまして、所要の改正を行うものであります。
その内容といたしましては、本県職員も国家公務員に準じて退職手当の引き下げを実施するものでありまして、職員への周知期間を考慮し、平成二十五年三月一日以降の退職者から適用することといたしました。
よろしく御審議の上、適切な御議決を賜わりますようお願いを申し上げます。
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〔議案は末尾付録に掲載〕
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- 5:◯議長(小林功君) 次に、各常任委員会に付託いたしました第百五十六号議案平成二十四年度愛知県一般会計補正予算から第百八十五号議案豊橋コンテナターミナルの指定管理者の指定についてまでに対する各常任委員長の報告を求めます。
健康福祉委員長石井芳樹議員。
- 6:◯五十九番(石井芳樹君) 健康福祉委員会に付託されました議案は、第百五十七号議案平成二十四年度愛知県県立病院事業会計補正予算外十件であります。
各議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、第百五十七号議案から第百六十五号議案まで、第百七十号議案及び第百七十一号議案は、いずれも全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 7:◯議長(小林功君) 産業労働委員長小島丈幸議員。
- 8:◯六十九番(小島丈幸君) 産業労働委員会に付託されました議案は、第百五十六号議案平成二十四年度愛知県一般会計補正予算外一件であります。
各議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、第百五十六号議案及び第百六十六号議案は、いずれも全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 9:◯議長(小林功君) 農林水産委員長安藤としき議員。
- 10:◯五十三番(安藤としき君) 農林水産委員会に付託されました議案は、第百七十四号議案工事請負契約の締結について一件であります。
本議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 11:◯議長(小林功君) 建設委員長鈴木喜博議員。
- 12:◯六十二番(鈴木喜博君) 建設委員会に付託されました議案は、第百七十二号議案愛知県手数料条例の一部改正について外五件であります。
各議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、第百七十二号議案、第百七十五号議案、第百七十七号議案及び第百八十三号議案から第百八十五号議案までは、いずれも全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 13:◯議長(小林功君) 文教委員長浅井喜代治議員。
- 14:◯六十七番(浅井喜代治君) 文教委員会に付託されました議案は、第百五十六号議案平成二十四年度愛知県一般会計補正予算外三件であります。
各議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、第百五十六号議案、第百七十三号議案、第百七十九号議案及び第百八十号議案は、いずれも全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 15:◯議長(小林功君) 総務県民委員長神戸洋美議員。
- 16:◯六十五番(神戸洋美君) 総務県民委員会に付託されました議案は、第百五十六号議案平成二十四年度愛知県一般会計補正予算外七件であります。
各議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、第百五十六号議案、第百六十七号議案から第百六十九号議案まで、第百七十六号議案、第百七十八号議案、第百八十一号議案及び第百八十二号議案は、いずれも全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 17:◯議長(小林功君) 以上で各常任委員長の報告は終わりました。
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- 18:◯三十八番(川嶋太郎君) 各常任委員長の報告のとおり、第百五十六号議案から第百八十五号議案までは原案のとおり可決されたいという動議を提出いたします。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
- 19:◯議長(小林功君) 川嶋太郎議員の動議のとおり決しまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 20:◯議長(小林功君) 御異議なしと認めます。よって、第百五十六号議案から第百八十五号議案までは原案のとおり可決されました。
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- 21:◯議長(小林功君) これより第百八十七号議案出頭人の費用弁償等に関する条例の一部改正について及び第百八十八号議案職員の退職手当に関する条例等の一部改正についての審議に入ります。
なお、第百八十八号議案職員の退職手当に関する条例等の一部改正について、地方公務員法第五条第二項の規定により、人事委員会の意見を徴しましたところ、妥当なものであると認める旨の回答を受けましたので、御報告いたします。
- 22:◯三十九番(坂田憲治君) ただいま議題となっております第百八十七号議案及び第百八十八号議案は、さらに審査のため、総務県民委員会に付託されたいという動議を提出いたします。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
- 23:◯議長(小林功君) 坂田憲治議員の動議のとおり決しまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 24:◯議長(小林功君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま議題となっております第百八十七号議案及び第百八十八号議案は、総務県民委員会に付託することに決定いたしました。
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- 25:◯三十八番(川嶋太郎君) 暫時休憩されたいという動議を提出いたします。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
- 26:◯議長(小林功君) 川嶋太郎議員の動議のとおり決しまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 27:◯議長(小林功君) 御異議なしと認め、暫時休憩いたします。
午前十時十九分休憩
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午後一時開議
- 28:◯議長(小林功君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
直ちに第百八十七号議案出頭人の費用弁償等に関する条例の一部改正について及び第百八十八号議案職員の退職手当に関する条例等の一部改正についてに対する総務県民委員長の報告を求めます。
総務県民委員長神戸洋美議員。
- 29:◯六十五番(神戸洋美君) 総務県民委員会に付託されました議案は、第百八十七号議案出頭人の費用弁償等に関する条例の一部改正について外一件であります。
各議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、第百八十七号議案及び第百八十八号議案は、いずれも全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 30:◯議長(小林功君) 以上で総務県民委員長の報告は終わりました。
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- 31:◯三十九番(坂田憲治君) 総務県民委員長の報告のとおり、第百八十七号議案及び第百八十八号議案は原案のとおり可決されたいという動議を提出いたします。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
- 32:◯議長(小林功君) 坂田憲治議員の動議のとおり決しまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 33:◯議長(小林功君) 御異議なしと認めます。よって、第百八十七号議案及び第百八十八号議案は原案のとおり可決されました。
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日程第三 委員会提出第一号議案愛知県議会会議規則の
一部改正について及び委員会提出第二号議案愛
知県議会委員会条例の一部改正について
- 34:◯議長(小林功君) 次に、委員会提出第一号議案愛知県議会会議規則の一部改正について及び委員会提出第二号議案愛知県議会委員会条例の一部改正についてを一括議題といたします。
直ちに提案者から提案理由の説明を求めます。
議会運営委員長三浦孝司議員。
〔七十七番三浦孝司君登壇〕
- 35:◯七十七番(三浦孝司君) それでは、ただいま議題となっております委員会提出第一号議案愛知県議会会議規則の一部改正について及び委員会提出第二号議案愛知県議会委員会条例の一部改正についての提案理由の説明をいたします。
さきの通常国会におきまして、地方自治法の一部を改正する法律が成立し、九月五日に公布されたところであります。法の施行日は公布の日を原則としつつ、委員会に関する規定などについては、改正法の附則第一条ただし書きで公布日から六カ月以内において政令で定める日からとされております。
今回の会議規則及び委員会条例の一部改正は、この地方自治法の改正に伴いまして所要の改正を行うものであります。
まず初めに、委員会提出第一号議案愛知県議会会議規則の一部改正についてでありますが、地方自治法の改正により、これまで委員会のみに認められておりました公聴会の開催及び参考人の招致について、本会議においても実施できることとなりました。これは、本会議における議論をより充実させることを目的に改正されたものであり、今回提案いたしました会議規則の一部改正は、これを受けまして、本会議における公聴会の開催及び参考人の招致の手続を委員会条例の規定に準じて新たに規定する内容となっております。
また、今回の地方自治法及び会議規則の改正により生じました条項ずれを整理するとともに、この際、漢字使用等の整備を行おうとするものであります。なお、施行期日につきましては公布の日からとしておりますが、地方自治法の委員会に関する規定を引用しています規定については、改正法附則第一条ただし書きに規定する規定の施行の日から施行することとしております。
次に、委員会提出第二号議案愛知県議会委員会条例の一部改正についてでありますが、地方自治法の改正により、これまで法において規定されていました委員会の委員の選任方法など、委員会に関する規定が条例に委ねられることとなりました。これは、議会の組織及び運営についてはできるだけ議会の自主性、自立性に委ねるという観点から改正されたものであり、今回提案いたしました委員会条例の一部改正は、これを受けまして、これまで法を直接適用し、委員会条例に規定されていなかった特別委員の在任期間及び常任委員の所属義務について、本県議会の実態に即した規定を設ける内容となっております。
具体的には、特別委員の在任期間については、特別委員会に付議された事件が議会において審議されている間在任するものとし、常任委員の所属義務については、議員はそれぞれ一の常任委員となるとするものであります。
また、会議規則と同様に漢字使用等の整備を行うこととしております。なお、施行期日につきましては、特別委員の在任期間及び常任委員の所属義務についての規定については、改正法附則第一条ただし書きに規定する規定の施行の日とし、その他の規定については公布の日からとしております。
以上、委員会提出第一号議案及び委員会提出第二号議案について提案理由の説明を申し上げました。
切に満場の御賛同をお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。(拍手)
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〔委員会提出議案は末尾付録に掲載〕
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- 36:◯議長(小林功君) これより採決いたします。
委員会提出第一号議案及び委員会提出第二号議案は原案のとおり可決することに決しまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 37:◯議長(小林功君) 御異議なしと認めます。よって、委員会提出第一号議案及び委員会提出第二号議案は原案のとおり可決されました。
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日程第四 意見書案(道州制の推進について外七件)
- 38:◯議長(小林功君) 次に、意見書案でありますが、道州制の推進について、障害者差別禁止法(仮称)の早期制定について、インターネット犯罪の抑制について、若者の就労支援策の充実・強化について、森林を活用した地球温暖化対策の推進について、教職員定数の改善について、有用資源の国内における循環的な利用の確保について、希少疾病用医薬品の開発支援について、以上八件の意見書案がいずれも成規の手続を経て提出されております。
これを直ちに議題として提案者から提案理由の説明を求めます。
- 39:◯三十八番(川嶋太郎君) ただいま議題となりました八件の意見書案中、初めの四件について、私から提案理由の説明をいたします。
文案はお手元に配付してあるとおりであります。
まず初めに、道州制の推進についての意見書案についてであります。
我が国は、現在、かつてない大きな構造変化に直面しておりますが、我が国が持続的な発展を遂げるための一つの取り組みとして道州制の導入が提唱されております。
道州制は、国の役割を外交など国が本来果たすべき役割に重点化し、道州と基礎自治体の役割を大幅に拡大するものであり、国と地方双方の政府の機能強化や国民負担の軽減にもつながるものであります。
国においては、道州制特区推進法を制定するとともに、道州制ビジョン懇談会を設置しましたが、この懇談会が廃止されてからは道州制に関する具体的な検討は行われておらず、もとよりその実現には国の意思決定と国民的な合意形成が必要であります。
そこで、国に対し、真の分権型社会を構築し、我が国を覆う閉塞感を打破するため、道州制の効果などをわかりやすく示し、国民的な議論を喚起するとともに、道州制の理念などを定めた基本法を早急に整備するなど、道州制の推進に積極的に取り組まれるよう要望するものであります。
次に、障害者差別禁止法(仮称)の早期制定についての意見書案についてであります。
障害者の権利に関する条約は、障害者の人権及び基本的自由の完全な実現を確保し、促進する上で重要な意義を有しております。
国においては、平成十九年九月に同条約に署名した後、障害者政策委員会のもとに設置された差別禁止部会が、本年九月に障害を理由とする差別の禁止に関する法制のあり方についての意見を取りまとめたところであります。
こうした中、既に百二十六カ国が障害者の権利に関する条約を批准しており、我が国においても早期批准が求められておりますが、そのためには、障害者に対する合理的配慮のあり方などを規定した国内法の整備が不可欠であります。
そこで、国に対し、条約の早期批准と障害者みずからが選んだ地域で自分らしく暮らせる社会を実現するため、差別禁止部会の意見を尊重し、反映させた障害者差別禁止法(仮称)の早期制定に取り組まれるよう要望するものであります。
次に、インターネット犯罪の抑制についての意見書案についてであります。
インターネットは、現在の情報化社会の進展の中でなくてはならない通信インフラとなっておりますが、近年、インターネットを利用し、ウイルスに感染させた端末装置から脅迫メールを送るなどの成り済まし事件が多発し、無実の人が誤認逮捕される事例も発生しております。
また、預金者のパスワードなどを盗み取り、利用者情報をだまし取る事件が発生するなど、巧妙かつ複雑化するインターネット犯罪が大きな社会問題となっております。
こうした事件は、発信元の特定が難しく、被害を拡大させるばかりではなく、犯罪と関係のない市民まで巻き込まれてしまう可能性があることから、インターネット犯罪への厳しい対応が望まれるところであります。
そこで、国に対し、インターネット犯罪を抑制し、誰もが安心してインターネットを利用できる環境を整備するため、インターネット犯罪への注意を広く国民に喚起するとともに、インターネット犯罪に対する取り締まり体制の一層の拡充等を図られるよう要望するものであります。
次に、若者の就労支援策の充実・強化についての意見書案についてであります。
我が国の労働市場では、新規採用の抑制や非正規雇用の拡大が進む一方で、大企業を中心に海外に人材を求める傾向が鮮明となるなど、若者をめぐる雇用問題は個人の努力のみでは解決できない構造的問題となっております。
安定した職を得られなければ若者は家庭を築くことが難しくなり、少子化の進行により将来的に我が国の社会保障制度が持続できなくなるおそれもあることから、若者に対する就労支援策の充実が急務となっております。
また、働くことを通じて若者を社会で活躍できる人材としていくためには、就労支援にあわせて公正な処遇が確保され、多様で柔軟な働き方が選択できる環境を整備する必要があります。
そこで、国に対し、新成長産業分野などにおける雇用創出策を集中的に実施し、若者の働く場・機会づくりを進めることなど、若者の就労に対する支援策の充実・強化を図るための措置を講じられるよう要望するものであります。
以上、四件の意見書案について提案理由の説明をいたしました。
なお、提出先及び字句の整理については議長に一任いたしたいと思います。
切に満場の御賛同をお願いいたしまして、提案理由の説明といたします。
- 40:◯三十九番(坂田憲治君) 次に、残りの意見書案四件について、私から提案理由の説明をいたします。
文案はお手元に配付してあるとおりであります。
まず初めに、森林を活用した地球温暖化対策の推進についての意見書案についてであります。
森林は、木材を供給するという役割のみならず、国土の保全などの多様な機能を有しており、地球温暖化の防止に関しても、森林整備そのものが二酸化炭素の吸収源対策として大きな役割を担っております。
しかしながら、林業は、木材価格の低迷による採算性の低下等から経営離れなどが進んでおり、森林所有者の努力のみでは森林吸収量の確保は困難な状況にあります。
国においては、地球温暖化対策のための税を導入したところでありますが、その使途は二酸化炭素排出抑制対策に限定され、地球温暖化対策の重要な柱である森林吸収源対策には全く当てることができない仕組みとなっております。
そこで、国に対し、地球温暖化対策のための税の使途に森林吸収源対策を位置づけ、必要な財源を確保するとともに、森林整備などの施策を総合的に推進することなど、森林を活用した地球温暖化対策を推進するための措置を講じられるよう要望するものであります。
次に、教職員定数の改善についての意見書案についてであります。
子供たちが夢や希望を持って健やかに成長していくことは全ての国民の願いでありますが、学校現場が直面する課題は近年著しく複雑化、多様化しております。
こうした中、国においては、子供と正面から向き合う教職員体制を整備するため、学級規模の適正化と個別の教育課題に対応した教職員配置に対応する新たな教職員定数改善計画案を策定したところであります。
新学習指導要領を円滑に実施し、学力や規範意識のさらなる向上を図るとともに、いじめ・不登校問題への対応などの今日的な教育課題に対応するためには、教員が子供と向き合う時間を十分に確保することが何より重要でありますが、学校現場は対応に苦慮しております。
そこで、国に対し、学校現場が直面している今日的な教育課題に対応し、未来を担う子供たちに豊かな教育を保障するため、教職員定数の改善に積極的に取り組まれるよう要望するものであります。
次に、有用資源の国内における循環的な利用の確保についての意見書案についてであります。
主要な資源の大部分を輸入に依存している我が国においては、資源の安定的な確保や循環型社会の構築に資するリサイクル制度の普及が喫緊の課題となっております。
しかしながら、使用済み小型電子機器等に利用されている有用な金属などは資源の回収に多額の費用を要することから相当部分が回収されずに廃棄され、また、その一部が海外に輸出されている事例が見られます。
こうした中、国においては、本年八月に使用済み小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律を制定したところでありますが、回収業務の中心的な役割を担う市町村の参加が努力義務であることなどから効果が限定的との指摘もあります。
そこで、国に対し、有用資源の海外流出を防止し、国内における循環的な利用を確保するため、使用済み小型電子機器等の回収に当たる市町村の費用負担の軽減など、事業性が担保される回収量の確保を促進することなどの措置を講じられるよう要望するものであります。
次に、希少疾病用医薬品の開発支援についての意見書案についてであります。
有効な治療薬がない難病に罹患した患者は、一日も早い治療法の確立を待ち望んでおりますが、希少疾病用医薬品は十分な研究開発が進みにくく、患者数が千人未満と特に少ないウルトラオーファンドラッグに関しては、その傾向がより顕著となっております。
近年、患者団体の要請に応え、製薬企業が進行性の筋疾患である遠位型ミオパチーの治療薬の研究開発に取り組んできましたが、資金不足のため開発が進まず、実用化に至っておりません。
国においては、対象患者数が五万人未満などの条件に合致する医薬品を希少疾病用医薬品として指定し、試験研究費などへの支援を行っておりますが、患者団体等からは公的助成のさらなる充実が求められております。
そこで、国に対し、ウルトラオーファンドラッグの開発を支援するための法整備を行うなど、希少疾病用医薬品の開発を支援するための措置を講じられるよう要望するものであります。
以上、四件の意見書案について提案理由の説明をいたしました。
なお、提出先及び字句の整理については議長に一任いたしたいと思います。
切に満場の御賛同をお願いいたしまして提案理由の説明といたします。
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- 41:◯議長(小林功君) ただいま提案者から説明がありました八件の意見書案は可決することに決しまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 42:◯議長(小林功君) 御異議なしと認めます。よって、八件の意見書案は可決されました。
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日程第五 請願(三件)
- 43:◯議長(小林功君) 次に、請願三件を一括議題といたします。
請願については、総務県民委員長から審査結果の報告がありましたので、詳細は一覧表として議席に配付いたしました。
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- 44:◯議長(小林功君) これより採決いたします。
請願第一号「平成二十五年度愛知県私学振興予算の充実」について、請願第二号「平成二十五年度愛知県私立幼稚園関係予算の充実」について、請願第三号「『教育の公平』をめざして、学費と教育条件の公私格差を抜本的に是正するために、私学助成の拡充をもとめる」について、以上三件の請願を採択することに決しまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 45:◯議長(小林功君) 御異議なしと認めます。よって、三件の請願は採択と決定いたしました。
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日程第六 協議又は調整を行うための場の設置について
- 46:◯議長(小林功君) 次に、協議又は調整を行うための場の設置についてを議題といたします。
お諮りいたします。議席に配付してあります文書のとおり協議又は調整を行うための場を設置することに決定いたしまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 47:◯議長(小林功君) 御異議なしと認めます。よって、議席に配付してあります文書のとおり協議又は調整を行うための場を設置することに決定いたしました。
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日程第七 各常任委員会及び議会運営委員会における閉
会中の継続調査について
- 48:◯議長(小林功君) 次に、各常任委員会及び議会運営委員会における閉会中の継続調査についてを議題といたします。
各常任委員長及び議会運営委員長から議席に配付してあります一覧表のとおり閉会中の継続調査の申し出がありました。
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- 49:◯議長(小林功君) 各委員長の申し出のとおり決しまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 50:◯議長(小林功君) 御異議なしと認めます。よって、各委員長の申し出のとおり閉会中の継続調査を決定いたしました。
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- 51:◯議長(小林功君) 以上で本議会に付議されました案件は全て議了いたしました。
これをもって本日の会議を閉じ、平成二十四年十二月定例愛知県議会を閉会いたします。
午後一時二十分閉会
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閉 会 式
午後一時二十分開式
- 52:◯事務局長(平松直巳君) ただいまから閉会式を行います。御起立願います。
〔全員起立〕
〔議長小林功君登壇〕
- 53:◯議長(小林功君) 閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
議員各位には、十二月定例愛知県議会に付議されました諸議案を初め、当面する県政の重要課題について、終始御熱心に審議を進められましたことに対しまして、衷心より敬意と謝意を表するところであります。
当局におかれましては、会期中に各議員から述べられました意見を十分に尊重され、県政の運営に格段の御尽力をいただきますよう希望するものであります。
今議会の運営に当たり、議員各位を初め理事者並びに関係各位の御協力に対し、心から感謝を申し上げます。
年末を控え、殊のほか御多忙の折、皆様方には健康に御留意をいただき、輝かしい新年を迎えられますようお祈りを申し上げまして、閉会の御挨拶といたします。ありがとうございました。(拍手)
〔知事大村秀章君登壇〕
- 54:◯知事(大村秀章君) 閉会に当たりまして、私からも一言御挨拶を申し上げます。
このたびの定例県議会に提案をいたしました各議案につきましては、議員の皆様方におかれまして十分な御審議をいただき、また、各議案は全て御議決をいただき、厚く御礼を申し上げます。
御議決いただきました各議案は、審議経過を十分尊重の上、適切な運用をしてまいります。また、御要望いただきました各事項につきましては、今後慎重に検討し、努力をしてまいりたいと考えております。
年末を控えまして、議員の皆様方には、これからますます寒くなりますけれども、十分健康に御留意をいただきまして、県政発展のために格別の御尽力を賜りますようお願いを申し上げますとともに、年末年始をどうか健康にお過ごしをいただき、どうか輝かしい新春をお迎えいただきますようお祈りを申し上げまして、閉会の御挨拶とさせていただきます。まことにありがとうございました。(拍手)
- 55:◯事務局長(平松直巳君) これをもちまして閉会式を終わります。ありがとうございました。
午後一時二十三分閉式