県政報告
平成24年9月定例会(第6号)
2012年10月12日
(主な質疑)
- 1: 午前十時十分開議
◯議長(小林功君) ただいまから会議を開きます。
直ちに議事日程に従い会議を進めます。
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日程第一 諸般の報告
- 2:◯議長(小林功君) この際、諸般の報告をいたします。
人事委員長から職員の給与等に関する報告がありましたので、これを各位のお手元に送付いたしました。
次に、知事から平成二十三年度男女共同参画の推進に関する施策の実施状況に関する年次報告がありましたので、これを各位のお手元に送付いたしました。
次に、知事から平成二十三年度観光振興に関する施策の実施状況に関する年次報告がありましたので、これを各位のお手元に送付いたしました。
次に、十月二日、三浦孝司議員外九名から提出されました議員提出第三号議案は、各位のお手元に送付いたしました。
以上、報告いたします。
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公安委員就任挨拶
- 3:◯議長(小林功君) 次に、さきに公安委員に就任されました入谷正章公安委員から挨拶があります。
入谷正章公安委員。
〔公安委員入谷正章君登壇〕
- 4:◯公安委員(入谷正章君) 議長のお許しをいただきましたので、一言御挨拶申し上げます。
私は、昨日付で公安委員に就任いたしました入谷正章でございます。
微力ではございますが、公安委員会制度の趣旨を十分理解し、専心職務に励む覚悟でございます。
今後とも、皆様方の格段の御指導、御鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げまして、就任の御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
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日程第二 第百六号議案平成二十四年度愛知県一般会計
補正予算から第百五十五号議案公害審査会の委
員の選任についてまで
- 5:◯議長(小林功君) 次に、各常任委員会に付託いたしました第百六号議案平成二十四年度愛知県一般会計補正予算から第百五十五号議案公害審査会の委員の選任についてまでを一括議題といたします。
直ちに各常任委員長の報告を求めます。
地域振興環境委員長原よしのぶ議員。
- 6:◯四十四番(原よしのぶ君) 地域振興環境委員会に付託されました議案は、第百六号議案平成二十四年度愛知県一般会計補正予算外一件であります。
各議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、第百六号議案及び第百八号議案は、いずれも全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 7:◯議長(小林功君) 健康福祉委員長石井芳樹議員。
- 8:◯四十五番(石井芳樹君) 健康福祉委員会に付託されました議案は、第百六号議案平成二十四年度愛知県一般会計補正予算外二件であります。
各議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、第百六号議案、第百九号議案及び第百十一号議案は、いずれも全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 9:◯議長(小林功君) 産業労働委員長小島丈幸議員。
- 10:◯六十九番(小島丈幸君) 産業労働委員会に付託されました議案は、第百六号議案平成二十四年度愛知県一般会計補正予算外一件であります。
各議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、第百六号議案及び第百十号議案は、いずれも全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 11:◯議長(小林功君) 農林水産委員長安藤としき議員。
- 12:◯五十二番(安藤としき君) 農林水産委員会に付託されました議案は、第百六号議案平成二十四年度愛知県一般会計補正予算一件であります。
本議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 13:◯議長(小林功君) 建設委員長鈴木喜博議員。
- 14:◯五十九番(鈴木喜博君) 建設委員会に付託されました議案は、第百六号議案平成二十四年度愛知県一般会計補正予算外十二件であります。
各議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、第百六号議案、第百七号議案、第百十一号議案、第百十二号議案、第百十六号議案から第百十九号議案まで、第百二十二号議案、第百二十三号議案及び第百二十八号議案から第百三十号議案までは、いずれも全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 15:◯議長(小林功君) 文教委員長浅井喜代治議員。
- 16:◯六十七番(浅井喜代治君) 文教委員会に付託されました議案は、第百六号議案平成二十四年度愛知県一般会計補正予算一件であります。
本議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 17:◯議長(小林功君) 警察委員長伊藤辰夫議員。
- 18:◯五十七番(伊藤辰夫君) 警察委員会に付託されました議案は、第百六号議案平成二十四年度愛知県一般会計補正予算外六件であります。
各議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、第百六号議案、第百二十号議案、第百二十一号議案及び第百二十四号議案から第百二十七号議案までは、いずれも全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 19:◯議長(小林功君) 総務県民委員長神戸洋美議員。
- 20:◯六十二番(神戸洋美君) 総務県民委員会に付託されました議案は、第百六号議案平成二十四年度愛知県一般会計補正予算外二十七件であります。
各議案につきましては、慎重に審査を行い、採決の結果、第百六号議案、第百十三号議案及び第百十四号議案は、いずれも全員一致をもって原案を可決すべきものと決し、第百三十一号議案から第百五十五号議案までは、いずれも全員一致をもって同意すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
- 21:◯議長(小林功君) 石井芳樹議員。
- 22:◯四十五番(石井芳樹君) 先ほど、採決の結果、第百十一号議案を第百十五号議案と訂正させていただきます。
- 23:◯議長(小林功君) 以上で各常任委員長の報告は終わりました。
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- 24:◯三十九番(坂田憲治君) 各常任委員長の報告のとおり、第百六号議案から第百三十号議案までは原案のとおり可決され、第百三十一号議案から第百五十五号議案までは同意されたいという動議を提出いたします。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
- 25:◯議長(小林功君) 坂田憲治議員の動議のとおり決しまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 26:◯議長(小林功君) 御異議なしと認めます。よって、第百六号議案から第百三十号議案までは原案のとおり可決され、第百三十一号議案から第百五十五号議案までは同意されました。
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日程第三 決算第一号平成二十三年度愛知県一般会計歳
入歳出決算から決算第十三号平成二十三年度愛
知県印刷事業特別会計歳入歳出決算まで
- 27:◯議長(小林功君) 次に、決算第一号平成二十三年度愛知県一般会計歳入歳出決算から決算第十三号平成二十三年度愛知県印刷事業特別会計歳入歳出決算までを一括議題といたします。
本件については、一般会計・特別会計決算特別委員長から閉会中継続審査したい旨の申し出がありました。
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- 28:◯議長(小林功君) お諮りいたします。一般会計・特別会計決算特別委員長の申し出のとおり決しまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 29:◯議長(小林功君) 御異議なしと認めます。よって、決算第一号から決算第十三号までは閉会中継続審査することに決定いたしました。
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日程第四 決算第十四号平成二十三年度愛知県県立病院
事業会計決算から決算第十七号平成二十三年度
愛知県用地造成事業会計決算まで
- 30:◯議長(小林功君) 次に、決算第十四号平成二十三年度愛知県県立病院事業会計決算から決算第十七号平成二十三年度愛知県用地造成事業会計決算までを一括議題といたします。
本件については、公営企業会計決算特別委員長から閉会中継続審査したい旨の申し出がありました。
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- 31:◯議長(小林功君) お諮りいたします。公営企業会計決算特別委員長の申し出のとおり決しまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 32:◯議長(小林功君) 御異議なしと認めます。よって、決算第十四号から決算第十七号までは閉会中継続審査することに決定いたしました。
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日程第五 議員提出第三号議案愛知県がん対策推進条例
の制定について
- 33:◯議長(小林功君) 次に、議員提出第三号議案愛知県がん対策推進条例の制定についてを議題といたします。
直ちに提案者から提案理由の説明を求めます。
大見正議員。
〔五十八番大見正君登壇〕
- 34:◯五十八番(大見正君) おはようございます。
私は、議員提出第三号議案愛知県がん対策推進条例の制定について、提出者を代表して提案理由の説明を申し上げます。
がんは、昭和五十五年以降、本県の死亡原因の第一位となっており、県民の生命、健康にとって重大な課題となっております。
こうした中、平成十九年四月にがん対策基本法が施行され、がん対策の総合的かつ計画的な推進を目指すとともに、地方公共団体においても、自主的かつ主体的に地域の特性に応じたがん対策を実施することを求めております。
国においては、法に基づくがん対策推進基本計画が策定されており、それを踏まえて、県は、愛知県がん対策推進計画を策定しているところであります。
本年六月に国の基本計画が計画策定から五年を経過したことから改定が行われ、本県においても、この改定を踏まえて、今年度、推進計画の見直しを進めております。
こうした中、本県のがん対策の一層の推進のため、県民の代表である我々議員が地域の医療問題に対する取り組みの一つとして条例を策定することは意義あるものと考え、自由民主党、民主党、減税日本一愛知及び公明党の代表者で構成する政策条例策定検討会を設置して検討を重ねた結果、このたび提案に至ったものであります。
それでは、条例案の主な内容について御説明いたします。
まず初めに、条例案の前文でありますが、ここでは、がんが本県における死亡の最大の原因であり、県民の生命及び健康にとって重大な問題となっているため、がんの予防及び早期発見の推進とともに、がんになっても安心して暮らせる社会の実現が強く求められていることを示すとともに、全国最高水準のがん対策を目指し、県民が一体となってがん対策に取り組むことを示すなど、条例全体の考え方を明示しております。
次に、第一条の目的においては、この条例制定の趣旨及びこの条例により実現しようとする目的を規定しております。
次に、第二条の県の責務から第六条の事業者の役割までにおいては、がん対策にかかわる当事者である県、市町村、保健医療関係者、県民、事業者のそれぞれについて、その責務や役割を定めております。
次に、第七条から第九条までは、がんの予防の推進、がん検診によるがんの早期発見の推進、がん医療の充実といった県が行う基本的ながん対策について規定しております。
このうち、第九条においては、県内には山村や離島など医師不足の地域もあるため、県内のどの地域に住んでいても、がんの状態に応じた適切ながん医療が受けられるようにすることについて規定しております。
また、第九条第四号においては、現在のがん医療は医師だけが行うものではなく、歯科医師、看護師、薬剤師、診療放射線技師など、さまざまな専門技術を持った保健医療従事者がチームを組んで進めていくチーム医療の推進が必要であることについて、国の基本計画も踏まえ、規定しております。
次に、第十条の女性に特有のがんに係るがん対策の充実でありますが、第一号においては、子宮頸がん予防のために、中学生の段階からワクチン接種が必要となっていることなどを踏まえ、年齢を考慮したがんの予防に関する正しい知識の普及啓発について規定しております。
また、第三号においては、がん検診や治療の現場では、女性の医師や技師などが少ない現状があるため、女性ががん検診を受けやすい環境の整備について規定しております。
次に、第十一条の小児がんに係るがん対策の充実においては、小児がんが子供の病死の原因の第一位を占めていることや、入院生活が長期化するケースが多いことなどから、小児がん医療の拠点病院の整備を初め、療育・教育環境の整備、家族への相談支援、情報提供の充実を図ることについて規定しております。
次に、第十二条の緩和ケアの充実においては、がん患者の身体的な苦痛の軽減のみならず、その家族も含め、精神的な苦痛の緩和や社会生活上の不安を軽減することなどを目的とした緩和ケアについての理解を深め、がんと診断されたときから緩和ケアを提供することができる体制整備を図ることについて規定しております。
次に、第十三条の在宅医療の推進においては、がん患者やその家族の意向により、住みなれた家庭や地域での在宅医療を推進していくため、拠点病院とその他の医療機関、特に診療所との連携について規定しております。
次に、第十四条のがん患者等への支援においては、がん患者やその家族の意向を尊重したがん医療の実施や療養生活の質の維持向上のため、セカンドオピニオンを取得しやすい環境の整備充実や、ピアサポート等の支援活動の促進について規定しております。
次に、第十五条のがん登録の推進等についてでありますが、がん登録につきましては、本議会といたしましても、本年六月に地域がん登録を円滑に実施し、がん対策をより一層推進するため、地域がん登録の早期法制化についての意見書を全会一致で採択したところであり、効果的ながん対策の立案及びがん医療の水準の向上に資するため、がん登録を推進していくことについて規定しております。
次に、第十六条のがん医療に関する情報の提供等においては、がん患者やその家族のニーズが多様化している中、最新の情報を正しく提供し、きめ細やかに対応することが重要となっていることを踏まえ、医療機関の診療情報、その他のがん医療に関する情報を収集、提供することや、がん対策に関する施策の実施状況についての報告書の作成、公表について規定しております。
次に、第十七条の児童及び生徒に対するがん教育の推進においては、児童及び生徒が学習活動等を通じてがんに対する理解を深め、がんの予防につながる望ましい生活習慣を身につけることなどについて規定しております。
次に、第十八条の研究の推進でありますが、本県のがん対策の最大の特徴は、研究所を持ち、国内外で高い評価を受ける総合がんセンターである愛知県がんセンターを有していることであると考えております。
そこで、二年後に設立五十周年を迎え、歴史と実績を有する愛知県がんセンターが中心となって、同センターの機能の充実、関係機関との連携、人材の育成・確保を三本柱として、がん研究を推進していくことについて規定しております。
次に、第十九条の県民運動の推進においては、県が関係者と幅広く連携し、がん対策に関する県民の理解と関心を深めるための運動を県民とともに行うことについて規定しております。
次に、第二十条のがん対策推進計画においては、県ががん対策推進計画を策定、変更するに当たっては、本条例の趣旨を尊重すべきことを規定しております。
最後に、第二十一条の財政上の措置においては、県の責務を果たすため、各種施策の推進に必要な財政上の措置を講じるよう努めることを規定しております。
なお、附則においては、施行期日として公布の日から施行するものと規定しておりますが、あわせて、施行後五年をめどとして、本条例の施行の状況を勘案しつつ、条例の規定について検討を加え、必要な措置を講ずるものとすることを規定しております。
以上、条例案の主な内容につきまして御説明してまいりましたが、何とぞ提案の趣旨を御理解、御賢察を賜り、満場の御賛同をお願い申し上げます。
これまで、条例策定に対し、御尽力、また、御協力をいただきました我が党議員の皆さん、民主党、減税日本一愛知、そして公明党の議員各位、関係機関、理事者の皆さん並びに事務的な立場から一貫してサポートをしていただきました議会事務局の皆さんに、この場から改めて心からの御礼を申し上げ、提案理由の説明といたします。
御清聴まことにありがとうございました。(拍手)
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〔議員提出議案は末尾付録に掲載〕
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- 35:◯三十八番(川嶋太郎君) ただいま議題となっております議員提出第三号議案は委員会の付託を省略されたいという動議を提出いたします。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
- 36:◯議長(小林功君) 川嶋太郎議員の動議のとおり決しまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 37:◯議長(小林功君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま議題となっております議員提出第三号議案は委員会の付託を省略することに決定いたしました。
- 38:◯三十九番(坂田憲治君) ただいま議題となっております議員提出第三号議案は原案のとおり可決されたいという動議を提出いたします。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
- 39:◯議長(小林功君) 坂田憲治議員の動議のとおり決しまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 40:◯議長(小林功君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま議題となっております議員提出第三号議案は原案のとおり可決されました。
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日程第六 意見書案(日中関係の早期正常化について外
六件)
- 41:◯議長(小林功君) 次に、意見書案でありますが、日中関係の早期正常化について、自動車諸税の抜本的見直しについて、難病に対する医療費助成の見直しについて、税制の抜本的な改革について、地方財政の充実・強化について、地方交付税の予算執行抑制の早期解除について、中小企業の成長支援策の拡充について、以上七件の意見書案がいずれも成規の手続を経て提出されております。
これを直ちに議題として提案者から提案理由の説明を求めます。
- 42:◯三十八番(川嶋太郎君) ただいま議題となりました七件の意見書案中、初めの三件について、私から提案理由の説明をいたします。
文案はお手元に配付してあるとおりであります。
まず初めに、日中関係の早期正常化についての意見書案についてであります。
尖閣諸島が我が国固有の領土であり、その周辺海域が我が国の領海であることは、歴史的にも国際法上も疑いのないところであり、領有権の問題は存在しておりません。
しかしながら、中国公船が尖閣諸島周辺の我が国領海に侵入し、領有権に関する独自主張を行う事案などが発生したことから、国においては、去る九月十一日、尖閣諸島を国有化したところであります。
この国有化をめぐり、中国各地において大規模な抗議デモが発生し、極めて憂慮すべき事態となっております。
また、こうした事態を受け、観光業を初めとする幅広い産業にも影響が及んでおり、日中間の感情的な対立によりこうした状況が長期化することが懸念されております。
そこで、国に対し、我が国の立場を明確に主張するとともに、今後の企業活動や在留邦人の生活への影響を防ぐため、日中関係の正常化に早急に取り組まれるよう要望するものであります。
次に、自動車諸税の抜本的見直しについての意見書案についてであります。
本県の産業、雇用の基盤を支える自動車産業は、円高などによって極めて厳しい環境に置かれており、その先行きは非常に不確実性が高まっております。
自動車には、取得、保有、走行時に何種類もの税が課せられ、特に自動車取得税及び自動車重量税は、道路特定財源の廃止によってその課税根拠を失うなど、多くの矛盾を抱え、自動車ユーザーに過重な負担を強いております。
縮小、低迷が続く国内自動車市場に歯どめをかけ、産業基盤を立て直さなければ、海外への生産シフトは一層進み、深刻な雇用問題を引き起こしかねないことから、平成二十五年度税制改正において、自動車関係諸税における構造的な税体系の見直しが必要とされるところであります。
そこで、国に対し、市町村を初めとする地方への代替財源を確保して、自動車取得税及び自動車重量税を廃止するなどの措置を講じられるよう要望するものであります。
次に、難病に対する医療費助成の見直しについての意見書案についてであります。
いわゆる難病は、罹患した場合、往々にして長期間の療養を必要とすることから、患者や家族の生活面における制約や経済的な負担は非常に大きなものとなります。
我が国においては、五十六疾患を特定疾患治療研究事業の対象とし、治療費の自己負担分の一部を国と都道府県が助成しておりますが、難病対策にはさまざまな課題があることから、現在、国の厚生科学審議会において、今後の難病対策のあり方の検討が進められております。
こうした中、医療費助成については対象疾患が限られており、不公平感があることや、都道府県の大幅な超過負担が続く不安定な制度となっていることなどから、患者等からその見直しが強く求められております。
そこで、国に対し、これまでの経過を踏まえ、早急に難病対策の見直しを進めるとともに、特に医療費助成の見直しに当たっては、より公平に対象疾患を選定するなどの措置を講じられるよう要望するものであります。
以上、三件の意見書案について提案理由の説明をいたしました。
なお、提出先及び字句の整理については議長に一任いたしたいと思います。
切に満場の御賛同をお願いいたしまして、提案理由の説明といたします。
- 43:◯三十九番(坂田憲治君) 次に、残りの意見書案四件について、私から提案理由の説明をいたします。
文案はお手元に配付してあるとおりであります。
まず初めに、税制の抜本的な改革についての意見書案についてであります。
社会保障・税一体改革関連法が去る八月十日に成立したところでありますが、個人所得税や資産課税等を含む税制の抜本的な改革については、今後検討を加えた上で、速やかに必要な措置を講ずることとされております。
我が国は、本格的な高齢社会、人口減少社会を迎えており、持続可能な社会保障制度の構築と、それに伴う安定的な財源確保を図るためには、経済社会の変化に対応した税制の構築に向けて、税制全般にわたる一体的な改革を進めることが不可欠であります。
ただし、消費税の増税に当たっては、低所得者の負担がより過重とならないようにするため、消費税の逆進性を踏まえた低所得者への対策を講じなければなりません。
そこで、国に対し、所得税の最高税率の引き上げなどを初めとする税制の抜本的な改革について、特に低所得者へ配慮し、必要な検討を加え、消費税率の引き上げ前に確実に実施されるよう要望するものであります。
次に、地方財政の充実・強化についての意見書案についてであります。
地方自治体は、国民生活に密接に関連する行政の多くを実施しており、今後もその役割はますます重要になってまいりますが、景気の先行きが不透明なため、税収の大幅な回復が見込めない一方で、地方財政は今後も極めて厳しい状況が続くことが見込まれております。
国においては、平成二十五年から二十七年までの期間中、地方の一般財源総額は実質的に平成二十四年度の水準を確保するとした中期財政フレームを閣議決定したところでありますが、地方が安定的な財政運営を行う上では、前年度と同額を確保するだけでは不十分であります。
また、地方の増大する役割に対応し、地域主権改革を実現するためには、国、地方の税財源のあり方を見直し、地方の自主財源を拡充することが不可欠であります。
そこで、国に対し、地方財源の窮状を踏まえ、税収減のセーフティネットとしての地方財政措置の大幅な拡充を図るなど、地方財源の充実強化を図るための措置を講じられるよう要望するものであります。
次に、地方交付税の予算執行抑制の早期解除についての意見書案についてであります。
地方交付税は、団体間の財源の不均衡を調整し、財源を保障する見地から、国税として国がかわって徴収し、一定の合理的な基準によって再配分する地方の固有財源であります。
そのうち、普通交付税については、特例公債法案の成立の見込みが立たなかったことから、予算執行の抑制を図るため、道府県の九月交付分について、当面、月割り交付ということとされたところであります。
もとより、地方交付税は、国民生活に直結する行政サービスを円滑に提供できるようにするための財源であり、今後も予算執行抑制が続くこととなれば、地方の行政運営のみならず、国民生活に影響を及ぼすことが懸念されます。
そこで、国に対し、地方自治体の円滑な財政運営を図るため、特例公債法案の成立に積極的に取り組み、地方交付税の予算執行抑制を早急に解除されるよう要望するものであります。
次に、中小企業の成長支援策の拡充についての意見書案についてであります。
中小企業は、地域の経済や雇用のかなめとして大きな役割を果たしており、とりわけ、東日本大震災や震災後の復旧、復興においては、地域に根差した中小企業の重要性が改めて認識されたところであります。
しかしながら、我が国の経済環境は、長引くデフレ、円高に加え、原油、原材料の価格高騰といった懸念もあり、厳しい状況が続いており、中小企業はすぐれた潜在能力を持ちながらも、苦しい経営を余儀なくされております。
本格的な経済成長への道を確立するためには、雇用の大多数を支え、我が国経済を支える中小企業が本来の潜在能力を十分に発揮できるよう、さらなる成長支援策を講じていくことが必要であります。
そこで、国に対し、中小企業の重要性を踏まえ、新たな成長分野の事業に取り組もうとする中小企業を支援するための積極的なリスクマネーの提供や経営支援の強化など、中小企業の成長支援策を拡充するための措置を講じられるよう要望するものであります。
以上、四件の意見書案について提案理由の説明をいたしました。
なお、提出先及び字句の整理については議長に一任いたしたいと思います。
切に満場の御賛同をお願いいたしまして、提案理由の説明といたします。
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- 44:◯議長(小林功君) ただいま提案者から説明がありました七件の意見書案は可決することに決しまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 45:◯議長(小林功君) 御異議なしと認めます。よって、七件の意見書案は可決されました。
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日程第七 決議案(第三十二回オリンピック競技大会及
び第十六回パラリンピック競技大会の東京招致
について)
- 46:◯議長(小林功君) 次に、第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会の東京招致についての決議案が成規の手続を経て提出されております。
これを直ちに議題として提案者から提案理由の説明を求めます。
- 47:◯三十八番(川嶋太郎君) ただいま議題となりました決議案について、私から提案理由の説明をいたします。
文案はお手元に配付してあるとおりであります。
オリンピック競技大会及びパラリンピック競技大会は、ほぼ全世界の国と地域から選手団が参加する最大規模のスポーツの祭典であり、本年のロンドン大会も世界中の人々に多くの感動と喜びを与えたところであります。
我が国はこれまで、三回のオリンピック競技大会並びにパラリンピック競技大会を開催し、我が国の存在感を力強く示してきましたが、現在、東京都は、再び夏季オリンピック競技大会及びパラリンピック競技大会を開催することを目指しております。
二〇二〇年にオリンピック競技大会及びパラリンピック競技大会を開催することは、東日本大震災からの復旧、復興に全力で取り組んでいる我が国にとって、再生のシンボルとなるとともに、若い世代が日本人としての自信や誇りを持つ絶好の機会となります。
そこで、本県議会は、二〇二〇年の第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会の日本開催を心から希望し、東京都の招致活動を全面的に支援、協力するものであります。
切に満場の御賛同をお願いいたしまして、提案理由の説明といたします。
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- 48:◯議長(小林功君) ただいま提案者から説明がありました本決議案は可決することに決しまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 49:◯議長(小林功君) 御異議なしと認めます。よって、本決議案は可決されました。
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日程第八 各常任委員会及び議会運営委員会における閉
会中の継続調査について
- 50:◯議長(小林功君) 次に、各常任委員会及び議会運営委員会における閉会中の継続調査についてを議題といたします。
各常任委員長及び議会運営委員長から議席に配付いたしました一覧表のとおり閉会中の継続調査の申し出がありました。
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- 51:◯議長(小林功君) 各委員長の申し出のとおり決しまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 52:◯議長(小林功君) 御異議なしと認めます。よって、各委員長の申し出のとおり閉会中の継続調査を決定いたしました。
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日程第九 議員の派遣について
- 53:◯議長(小林功君) 次に、議員の派遣についてを議題といたします。
お諮りいたします。議席に配付してあります文書のとおり議員を派遣することに決定いたしまして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
- 54:◯議長(小林功君) 御異議なしと認めます。よって、議席に配付してあります文書のとおり議員を派遣することに決定いたしました。
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- 55:◯議長(小林功君) 以上で本議会に付議されました案件は全て議了いたしました。
これをもって本日の会議を閉じ、平成二十四年九月定例愛知県議会を閉会いたします。
午前十時四十四分閉会
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閉 会 式
午前十時四十四分開式
- 56:◯事務局長(平松直巳君) ただいまから閉会式を行います。御起立願います。
〔全員起立〕
〔議長小林功君登壇〕
- 57:◯議長(小林功君) 閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
議員各位には、九月定例愛知県議会に付議されました諸議案を初め、当面する県政の重要課題について、終始御熱心に審議を進められましたことに対し、衷心より敬意と謝意を表するところであります。
当局におかれましては、会期中に各議員から述べられました意見を十分に尊重され、県政の運営に格段の御尽力をいただきますよう希望するものであります。
今議会の運営に当たり、議員各位を初め理事者並びに関係各位の御協力に対し、心から感謝を申し上げます。
すがすがしい秋を迎え、皆様方には一層の御自愛の上、御活躍を賜りますようお願いを申し上げまして、閉会の御挨拶といたします。ありがとうございました。(拍手)
〔知事大村秀章君登壇〕
- 58:◯知事(大村秀章君) 閉会に当たりまして、私からも一言御挨拶を申し上げます。
このたびの定例県議会に提案をいたしました各議案につきましては、議員の皆様方におかれまして十分に御審議をいただき、また、各議案は全て御議決をいただきました。厚く御礼を申し上げます。
御議決をいただきました各議案は、審議経過を十分尊重いたしまして、適切な運用をしてまいります。また、御要望、御要請をいただきました各事項につきましては、今後慎重に検討し、努力をしてまいりたいと考えております。
さて、ことしは、お隣の岐阜県でぎふ清流国体がございまして、過日、閉会をいたしました。愛知県選手団は、天皇杯、皇后杯両方とも第三位というすばらしい結果でございました。
そして、きょうは、先ほど、あしたから全国障害者スポーツ大会がまた岐阜で行われまして、愛知県選手団の結団式も先ほど行ってまいりました。大いに頑張っていただきたいというふうに思っております。
さて、深まり行く秋を迎えまして、議員の皆様方には十分健康に御留意いただき、県政発展のために格別の御尽力を賜りますようお願いを申し上げ、閉会の御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
- 59:◯事務局長(平松直巳君) これをもちまして閉会式を終わります。ありがとうございました。
午前十時四十七分閉式